太ももの脂肪吸引を検討しています。
期待できる効果、知っておくべき注意点があれば教えてください。

施術を受けることで確実に細くすることができます。ただしデザインが難しい部位でもあるので、綺麗に仕上げるにはそれなりに技術と経験が必要です。また、外科手術ですので、施術には一定のダウンタイムが伴うこともご理解ください。以下で詳しく説明します。

期待できる効果(症例写真)

まずどれぐらいの効果が期待できるかですが、太ももは面積が広いので、施術する範囲よって大きく結果が異なります。実際の症例をもとに解説します。

こちらは40代女性の術前画像です。
ご本人としては矢印で示している外側の張り出しが気になるとのことでしたが、全体のバランスを考慮して、もも全周を脂肪吸引しました。また、術後の皮膚のたるみを回避するため、引き締め効果が期待できるベイザー脂肪吸引で行っています。

40代女性の太ももの脂肪吸引の術前画像

広範囲を施術すれば、当然ダイナミックな変化が期待できます。
以下は術前と術後9ヵ月の比較です。

40代女性の太ももの脂肪吸引の術前/術後画像

施術名 ベイザー脂肪吸引
施術
概要
ベイザー波という超音波を皮膚の内側から脂肪組織に照射して、周辺組織と脂肪細胞を遊離。その後カニューレという専用の管で脂肪細胞を吸引除去する。術後は脂肪採取部位を圧迫固定。カニューレ挿入口には、5mm程度の小切開を加える。
施術
費用
(モニター)
太もも(1部位)¥270,000(税込¥297,000)
モニター募集に関して詳しくはこちらをご覧ください。
▷【太ももの脂肪吸引モニター募集】
施術の
副作用・
リスク
施術後には一定期間、痛み、浮腫み、内出血、こわばり等の症状が見られることがあります。また、この他にも予期しない症状が現れる可能性がありますので、術後異常を感じた際には速やかにご相談ください。

当院では、前面、外側、内側(前or後からアプローチ)のパーツに分けて、ご状態やご要望に応じてどこにアプローチするかをご提案しています。

ダウンタイムの経過

太ももの脂肪吸引の術後は、概ね以下のような経過をたどります。

症状が顕著な時期 症状は落ち着く時期 緩和法/対策
内出血 術後〜3日ほど 4〜5日で黄色くなり、1週間程度で消失 入浴(抜糸後)
むくみ 術後〜5日ほど 2週間後 マッサージ、ガードル着用、普段より水分を多く摂取
痛み 翌日〜3、4日ほど 1週間後 痛み止め(必要に応じて)
かゆみ 翌日〜3、4日ほど 1週間後
  • かゆみ止めの塗り薬
  • ボディクリームで保湿
硬縮 術後2週間後あたりから 2ヶ月後(6ヶ月まで出る人もいる) マッサージ

太ももの脂肪吸引の経過画像

痛み

トイレの便座に座るのもつらいという方もいらっしゃいます。
痛みが引くまでは便座にスポンジを貼るなどの工夫も有効です。痛みが激しい場合は痛み止めを服用ください。

内出血

血行を良くすることで緩和します。早く回復させるには、お風呂はシャワーで済ませず、ぬるま湯にじっくり浸かることをお勧めします。

腫れ・むくみ

浮腫の改善には圧着タイツが有効ですが、手術直後は痛みが激しいのでご注意ください。経験者の話を聞くと、痛みが引くまでは通常のストッキングやガードルで固定し、痛みがなくなる時期に着圧タイツに移行するという使い分けが良さそうです。

硬縮

回復過程に見られる症状なので特にケアは不要ですが、早く治したい場合は入浴やマッサージが有効です。ポイントは結構とリンパの流れを良くすること。また、硬縮中は肌が乾燥しやすいので、痒み予防に保湿も心がけてください。

どれぐらいの量の脂肪を除去できるか?

脂肪吸引で採取した脂肪

太ももは面積が広いので、数千cc採取できることもザラです。ただし私たちは、吸引できる脂肪の量を意識することはありません。
大切なのは体のラインをいかに美しみせるかであり、その美しさが損なわれるような吸引は無意味だと考えています。「脂肪が●cc取れた」ということを殊更強調する医師に出会ったら、ぜひその真意を確認してみてください。
前提として是非知っておいていただきたいのですが、脂肪吸引は体重を減らすためのものではなく、身体の線を美しくするためのものだということです。体重を減らすということが目標なら、食事制限や有酸素運動の方が効果的だと考えます。

太もも脂肪吸引で起こりうる失敗(リスクについて)

脂肪吸引は闇雲にたくさんの脂肪を取れば良いというものではありません。
全体のバランスを考慮しながら、取る脂肪と取らない脂肪を明確に区別することが大切です。逆にこれを怠ると失敗につながります。

お尻のタレ

太ももには、お尻を支える脂肪があります。その部分を脂肪吸引するとお尻の支えがなくなり、垂れてしまいます。失敗を回避するには、術前に取るべき脂肪と取ってはいけない脂肪をきちんと把握し、マーキングでも明確に区別しておくことが大切です。

脂肪吸引後にお尻が垂れた失敗例
本来脂肪を取っては行けない印の範囲まで取ってしまったため、お尻の形が崩れている
脂肪吸引後にお尻と太ももの境目が段差になった失敗例
お尻を支える脂肪まで吸引してしまったことで、お尻と太ももの間に段差ができている

不自然なバランス

脂肪吸引後にバランスが不自然になった失敗例
太ももの内側だけ不自然に細くなっていることでお尻が大きく見えてしまい、全体のバランスが悪い

太ももの内側だけ細くなっていたり、お尻が大きく見えたりする失敗です。体のシルエットを無視して脂肪吸引すると、こうした失敗を引き起こします。
特に、太ももは元々の脂肪量が多いパーツ。脂肪吸引しやすいがゆえに、吸引してはいけない脂肪まで取り除いてしまう可能性があります。そのため、術前から仕上がりをイメージし、取り除く脂肪と取り除いてはいけない脂肪を把握しておく必要があります。

溝ができる

脂肪吸引後に溝ができた例
太ももの付け根部分が陥没し、カニューレを挿入した部分は両脚とも斜めに溝ができている

太ももの付け根部分の陥没と、太ももの内側に斜めの溝ができています(写真参照)。原因は一部の脂肪だけが取られすぎてしまったことです。
太ももに残った溝は、カニューレが通った跡です。これは、動かしやすい方向に何度もカニューレを動かしてしまい、その部分だけ吸引されすぎた結果と考えられます。

皮膚のたるみ

30代以降の方の場合、脂肪吸引後に皮膚が弛んでしまうことがあります。理由は主に2つです。
1つは、浅い層の脂肪吸引がうまくいかなかったケースです。皮膚直下に位置する「浅い層」の脂肪吸引は難しく、ここを上手く吸引できなければたるんでしまいます。
もう1つは、脂肪吸引機器が古かったケース。周辺組織と脂肪を分離せず、強引に脂肪を削り取っていく旧式の脂肪吸引機器を使用すると、術後の皮膚がキレイに収縮しないことがあります。こうしたリスクを回避するため、当院では多くの場合ベイザー脂肪吸引をファーストチョイスとしてお勧めします。

従来の脂肪吸引
  1. 従来の脂肪吸引機器の吸引手順1
    先端が鋭利なカニューレで
    脂肪組織を切り崩す

    矢印

  2. 従来の脂肪吸引機器の吸引手順2
    脂肪を削り取りながら吸引

    矢印

  3. 従来の脂肪吸引機器の吸引手順3
    線維組織のダメージから
    皮膚がたるむ
ベイザー脂肪吸引
  1. ベイザの脂肪吸引の超音波照射
    特殊な超音波「VASER波」で
    脂肪のみを遊離

    矢印

  2. ベイザーによる脂肪吸引
    刃のないカニューレで
    脂肪細胞を吸引

    矢印

  3. ベイザー脂肪吸引の引き締め効果
    温存された線維組織が皮膚を
    引き締める

値段の考え方

太ももの脂肪吸引は以下の4部位に分けられます。
ご要望や仕上がりを想定して、最適な吸引部位をご提案させていただきます。

内容/部位 会員価格 モニター料金
基本セット ¥50,000(税込 ¥55,000) モニター募集に関して
詳しくはこちらをご覧ください。
【太ももの脂肪吸引モニター募集】
太もも 前面から内側(両脚) ¥270,000(税込 ¥297,000)
太もも 後面から内側(両脚) ¥270,000(税込 ¥297,000)
太もも 前面(両脚) ¥270,000(税込 ¥297,000)
太もも 外側(両脚) ¥270,000(税込 ¥297,000)

監修医師

木村 圭吾
THE CLINIC 広島院 院長木村 圭吾

25年間、心臓血管外科をはじめとする幅広い領域で経験を重ねてきた外科専門医。携わってきた手術件数は1万件を超え、がんの摘出、腎臓や肝臓の移植、外傷、内視鏡、救急など多岐にわたる。ゲストのご希望に技術力と安全性の高い施術で応えることをモットーに、診療にあたっている。

資格

  • 日本外科学会専門医
  • 日本呼吸器学会専門医
  • 日本がん治療認定医機構がん治療認定医

所属学会

  • 日本外科学会
  • 日本呼吸器外科学会
  • 日本呼吸器学会
  • 日本消化器外科学会
  • 日本胸部外科学会
  • 日本癌学会
  • 日本内視鏡外科学会
  • 日本臨床外科学会