脂肪豊胸は自分の脂肪を使うから安全なイメージがあるんですけど、ネットで「しこりができるかも」って見かけて、少し不安になってしまいました。本当にしこりはできるんでしょうか?もしできるとしたら、どんなものなのか教えてください。
脂肪豊胸でしこりができる可能性はゼロではありませんが、適切な技術を持つ医師が良質な脂肪を正しく注入することで、リスクを減らすことが可能です。
脂肪豊胸における「しこり」の正体とは
しこりの主な原因は、脂肪細胞の一部に酸素や栄養が行き届かずに死んでしまう脂肪壊死です。例えるなら、植えた苗が土壌の栄養や水分不足で枯れてしまうようなものです。
死んでしまった脂肪細胞は体内で吸収されることもありますが、一部は硬いしこりとして残ったり、カルシウムが沈着して石灰化したりします。触れると硬い塊のように感じられることもあり、これがゲストの不安につながるのです。
しこりができる原因
しこりの原因は主に2つあります。
1つは注入する脂肪の質です。不純物が多い脂肪は定着率が低く、壊死リスクが高まります。
もう1つは注入方法です。一度に大量の脂肪を注入したり、脂肪が特定箇所に塊で注入されたりすると、脂肪細胞一つ一つに栄養が行き渡りにくくなります。
私のカウンセリングでは、お一人おひとりの骨格や皮膚の状態に合わせて無理のない範囲で注入量を決めることを重視しています。無理な注入はしこりのリスクを高めるだけでなく、不自然な仕上がりにも繋がります。
脂肪注入豊胸のポイント
- 大量の脂肪を
注入した場合 -
密度が高すぎて酸欠状態になり、しこりができてしまう
- 脂肪を
塊で注入した場合 -
中央部分に栄養素が行き届かず、しこりができてしまう
- 適切な量を
分散注入した場合 -
クリーンな脂肪を多層に分けて注入していくことで定着率が高まる
しこりのリスクを減らすための工夫
当院では脂肪を特殊な技術で濃縮・精製した『コンデンスリッチファット(CRF)』を使用しています。不純物を取り除き、濃縮された質の良い脂肪のみを注入することで、定着率を高め、しこりの発生を抑制することが可能です。
また注入時も、たった1ccの脂肪を幅2mm、長さ20〜30cmの麺状に延ばし、皮下、乳腺下、大胸筋内、大胸筋下の各層に細かく分散させて注入します。そうすることで、脂肪細胞全体に栄養が行き渡り、定着が高まるようにしています[1][2]。これは、苗を一つずつ丁寧に間隔を空けて植えることで、それぞれがしっかり根を張れるようにするイメージに近いです。
従来の脂肪注入豊胸とコンデンスリッチ豊胸の違い
- 従来の脂肪注入豊胸
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不純物や老化細胞が除去しきれてないため、体積あたりの健全な細胞数が少ない
- コンデンスリッチ豊胸
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不純物や肥大化した老化細胞の排除で密度が高まり、体積あたりの健全な細胞数が多い
もし、しこりができてしまったら
万が一しこりができても、ほとんどのケースで心配はいりません。脂肪壊死や石灰化によるしこりは基本的に良性で、健康に悪影響を及ぼすことは稀です。ただし、他の病気との鑑別が必要な場合もありますので、気になる症状があればすぐに医師に相談することが大切です。
私の外来でも、他院で豊胸施術を受けた後にしこりを心配して来院される方がいらっしゃいますが、触診やエコー検査で状態を確認し、適切なアドバイスをさせていただいています。
不安な気持ちを抱え込まず、いつでもご相談ください。
監修医師
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- THE CLINIC 広島院 院長木村 圭吾
25年間、心臓血管外科をはじめとする幅広い領域で経験を重ねてきた外科専門医。携わってきた手術件数は1万件を超え、がんの摘出、腎臓や肝臓の移植、外傷、内視鏡、救急など多岐にわたる。ゲストのご希望に技術力と安全性の高い施術で応えることをモットーに、診療にあたっている。
資格
- 日本外科学会専門医
- 日本呼吸器学会専門医
- 日本がん治療認定医機構がん治療認定医
所属学会
- 日本外科学会
- 日本呼吸器外科学会
- 日本呼吸器学会
- 日本消化器外科学会
- 日本胸部外科学会
- 日本癌学会
- 日本内視鏡外科学会
- 日本臨床外科学会

